マンションとアパートの違いというものは、法律で明確に呼称に関する規定があるわけではないものの、基本的には階層数などではなく建物の構造・建材の違いによって分類されています。具体的には主に「重量鉄骨造」「鉄筋コンクリート造」の建物に関しては、一般的にマンションとして売買・賃貸物件情報に掲載されたりします。一方、木造もしくは軽量鉄骨造で平屋ではなく2階以上ある建物のことがアパートと呼ばれます。なお、アパートは2階建ての建物が多くマンションは3階建て以上の建物が多いというイメージが一般的にはありますが、例えば2階建ての「鉄筋コンクリート造」は周囲からはアパートに見えても分類上はマンションとなります。逆に言うと、3階建てで外からはマンションに見える建物でも、軽量鉄骨造であればアパートに分類されます。
続いて、マンションとアパート両方の長所・短所情報です。まず、マンションの長所として挙げられるのは遮音性・断熱性・耐震性の高さで、特に壁の厚いマンションに住んだ場合は騒音問題で近所トラブルに発展するリスクを避けられます。またちょっとした地震の時でも耐震性の高い建物に住んでいる場合は落ち着いて過ごすことが出来ます。ただし、夏の暑い日には熱がこもりがちなのは弱点です。続いてアパートの長所として挙げられるのは、建てる側としては安く建てる事が出来て、住む方としてもマンションより安めの相場で住める点、夏でも室内気温が上がりにくい点が挙げられます。逆に断熱性が低いため冬に室温が下がりやすいこと、構造が頑丈ではないため巨大地震の際には倒壊の危険性があることなどが弱点です。